今では、ゴム印を手で彫る職人はほとんどいなくなりました。 一度手彫りゴム印を使って、その良さを知ると、また同じ物を欲しくなります。文字の輪郭を印刀で直接切り裂いていくので、技術者の腕が頼りです。よく、押印するときに紙が吸い付くほど、といわれます。
上図のような密刻と呼ばれる作品では、最小0.1mmもの細い線を書くとき、筆ではなく烏口(からすぐち)を使うこともあります。